こんにちは。ゆたか庭園の髙橋です。
みなさんは伸びてきた庭木をどのように管理しておりますでしょうか。大抵の方は、造園業者に依頼するか、自身で剪定するかのどちらかだと思います。今回は自分で剪定をするという方のために選定方法の解説をしていきたいと思います。
なるべく分かりやすくご説明いたしますので、宜しければ最後までご覧ください。
剪定するときに、どのような枝を切ったらいいのか分かりやすくするために、上のイラストのような木を剪定してみましょう♪
これから解説する剪定の仕方は樫の木(カシノキ)やモチノキ、クスノキや桜など多くの常緑広葉樹・落葉広葉樹に使える一番基本的な剪定方法です。 少し勝手が違いますが基本的な考え方は松やモミジ、杉やヒノキなどの剪定にも通じるものがありますので是非ご参考ください。
まず最初に、切ろうと思っている木をどうしたらいいのか考えて見ましょう。 おそらく、「大きくしたい」・「現状の大きさに維持したい」・「今よりも小さくしたい」の3つのどれかではないでしょうか?
大きくしたいという方は、当たり前ですが切る必要が有りません笑 しかしより美しく育てたい方は後で解説する忌み枝(いみえだ)を切ることをおすすめします。
今の大きさを維持したいという方も基本的には忌み枝を切ってあげ、枝数を減らしてあげましょう。
小さくしたい方はこれから解説する手順を参考に剪定してみてください。 少し前置きが長くなりましたが、剪定の解説をしていきます!
木を剪定する前に大きさを最初に決めると言いましたが、もう一つ形(樹形)も大切です。
樹形には円錐形、たまご形、しだれ形、笠形など色々ありますが、今回の解説は基礎の基礎ですのでどの形にも応用出来ます。
今回はたまご形のイラストを用いて解説していきます。
まずは大きさについてです。
茶色の点線は大きくしたい場合のアウトライン、水色の点線は現状維持のアウトライン、黒の点線は小さくしたいアウトラインです。
茶色と黒の点線の大きさは、剪定する人の好みによって決めてください。今回は黒の点線の大きさに樹木を剪定していきます。
分かりやすくするために葉っぱを落としました。皆さんは剪定する際は葉っぱを取らないでくださいね笑
さて、形に関してなのですが簡単です。ただ決めたアウトラインより出ている枝を切ればいいだけです。最初は思い通りにいかないかもしれませんが離れたり、角度を変えたり360°回って確認しながら形を決めましょう。
※私たち職人は形を取りながら、いらない枝を間引きますが、慣れないうちは形を取る作業と、枝を間引く作業を分けるとやりやすいです。
枝の切り方ですが、上の図の点線をアウトラインとすると、形を取るためには黄色い線で切れば綺麗なたまご形になります。
しかし、ここで注目してほしいのが下の枝の赤い位置で切っても残った枝でアウトライン取れます。
枝から生えている小さい枝を芽と呼びますが、枝を途中でぶった切るのではなく、上の図の水色の部分のような芽を残し、その位置で切ることによってより美しく柔らかい印象の木に剪定出来ます。
木の枝を剪定する際はこのように芽を残すことを考えて切りましょう。
さて次に「忌み枝(いみえだ)」について解説します。
「忌み枝」とは樹木の剪定において切ったほうがいい枝のことを指します。代表的な忌み枝を解説しますので、上記のイラストを参照しながらご確認ください。
・ひこばえ 樹木の根本から生える枝。栄養を奪われるのでひこばえと本体を入れ替えるなどのことがなければ切ること
・徒長枝 幹あるいは枝から上に向かって生える枝。 景観を損なうため除去する。
・胴吹き 幹から直接生えた「芽」。どこまでを芽としどこからを枝とするかは難しいが、樹形を構成している枝に対してあまりにも小さい場合は除去する。樹木全体を見て、枝がない場所があれば胴吹きをそだてて枝にすることもある。
・逆さ枝 下方向あるいは幹に向かって逆向きに生える枝。基本的には除去する。
・からみ枝(交差枝) 他の枝と絡むように生える枝。 除去する際は向きの良い枝を残すようにする。 ※基本的に、幹を中心として放射方向にまっすぐ生えている枝を残す。
他にも突き出し枝や並行枝など色々ありますが、上記の枝を優先して除去すると良いです。また、忌み枝だからすべて除去しないといけない訳ではありません。 忌み枝だからと切ってその空間がぽっかり穴が空いてしまう場合は切らずに残したりもします。
長くなりましたが、枝の透かし(間引き方)について解説します。
アウトラインに沿って枝を切り、忌み枝を除去してもまだまだ木が茂っている場合があります。その場合は枝を間引いてあげます。 先程使用した画像をもう一度見てください。 黄色い線ではなく赤い線のところで切るとお伝えしましたが、残した小さい枝の上下の枝(緑枠の枝)を両方あるいはどちらか切ることで枝を間引く事ができます。
木が茂っている場合はこのように枝を透かしましょう。なお、この際に真ん中の枝を切ることはおすすめできません。 右側に向かって一番まっすぐ生えていますし、真ん中を切ると大きく口のあいた「くの字」に枝がのこってしまい格好悪いです。
イラストでは上下に枝がありますが、左右並行に枝が生えている場合も同様に考え枝を透かし(間引く)ましょう。
いままでの解説をもとに枝を切っていくと上の図のように綺麗な向きの枝だけがのこり上手に樹木の剪定が出来ます。 実際の剪定は葉っぱあったり、枝が沢山生えていて難しいと思いますが、この解説がお役に立てたなら幸いです。
まとめると、、、 ①好みの形、大きさを決めそのアウトラインに沿って枝を詰める。 ②忌み枝を除去する。 ③好みの枝や葉っぱの量になるまで枝を透いて(間引いて)あげる。 この順番で樹木の剪定をすると、失敗しにくく手入れもしやすいと思います。
慣れないうちは大変かと思いますが、是非、挑戦してみてください♪
また、ゆたか庭園ではお客様のニーズに寄り添ったお庭の管理を心がけています。もし宜しければお気軽にご連絡ください!
